love for 熊本 プロジェクトについて

今回の「らぶ熊」に関しましてツイッターでつらつらと考えを述べるにはあまりにも長いので、自分のサイトで個人の見解を示すことに決めました。

 

少し読みにくくなるやもしれませんがお時間あるときにでもご一読いただけますと幸いです。

 

またすでにまとめサイト等できているようですので念のため

あくまで関連ツイートを目にしたフォロワーさんや応援してくださっていた方へのご報告の場としたいので

どうかこちらのサイトやサイト内文章を無暗にRTしたりまとめに追加されたりすることのないようお願いいたします。

 

 

まず、私が関わっていたことで今回のイベントを応援してくださった方、みなさまにお詫び申し上げます。私自身あまりに酷い結果に呆然としておりますが、参加者として心配りをしてくださった方々には謝らねばなりません。


簡潔に結論を申しますと原因は私自身の判断の甘さだったと思っています。


問題は大きく2点あったかと思います。

 

1. 数字の具体性・透明性の欠如に気付かなかったこと

プロジェクトでも論文でも、具体性がなければ信頼性もありません。学生時分から散々学んできたはずでした。

分かっていたつもりで本当の意味で理解出来ていませんでした。本当に恥ずかしい限りです。

このたび大きな論点となっている「規約」に関して、「価格調整」を含め疑問に思うことがあれば参加者はいつでも

質問することができました。タグなりリプなりメールなり。方法はありました。でもしませんでした。ゆえに自己責任と捉えております。

 

2.自主性のなさと主催・運営への根拠のない信頼

主催者は創作活動を支援し何度か企画開催実績があること

過去の企画で尊敬する作家さんが多数出展されていたこと

自分も2度参加し充実した時間を過ごせたこと

メインのサポートメンバーも販売実績のある作家であること……

だから初めてのチャリティーイベントでも作家目線で運営できる<だろう>

価格調整といってもめったなことはしない<だろう>

自分よりよほどイベント運営・物品販売についてよく知っている<だろう>からひよっこの私などが口を出すべきではない<だろう>

そんな考えがありました。

 

今回のイベントは全員有志のものでした。企画運営段階から、「自分も一緒に」イベントをよりよいものにしようという気持ちがあれば

もしかしたら何か変わったかもしれません。

「人はいつだって完璧ではない」という考え方から、本来であれば純粋に疑問を持っていい対応まで目をつぶってしまったことも事実です。

当事者意識が足りていなかったと反省しております。

また交友関係だけならまだしもお金のやりとりのある関係(大きく言ってビジネスの関係)になるならばたとえ知人の知人であろうと

ゼロベースで相手のことを慎重に理解するべきだと改めて思いました。

 

また、今までイベントにサークル参加などはしておりましたが、いわゆる作家活動(原画販売を指します)は艶企画さんの4月の展示が初めてでした。

まだギャラリー主催の大型展示に参加したこともなく、「展示会」について実際参加しての比較検討がない状態でした。

艶企画さんは「同志が集まって作るイベント」という意味合いが強く、その中で適用していた販売ルールに関しても

「そういうものなんだろう」と受け止めていました。先に違うところで展示参加したらとらえ方は違ったかもしれません。

これはもうタイミングの問題なので悔やむばかりです。

 

自身の未熟さについて痛感した次第ではありますが、今後も活動は続けたいという気持ちがあります。

に、この件から何を理解しどう考えたかを表明したいと思いました。

恥も後悔も目を逸らさず受け止め次に生かしたいと思っております。

 

 

次に「らぶ熊」についても少しだけ。

こちらもあくまで一参加者としての意見であり艶企画やらぶ熊参加作家を代表する意図もありません。

 

最終日の値下げ・福袋(といって良いのでしょうか…)の件はいうまでもなく私自身大変悲しく思っています。

しかしさきに記載の通り自分も確認しなかった一人なのでこればかりは私のなけなしの自尊心に因って、

手放しに「聞いてない!信じられない!」と憤ることはできません。ただ悲しいし悔しいです。

 

Web販売で福袋を作るのは在庫数によっては致し方ないと思っておりましたが中身はせめて作家名くらいはわかるようになっているだろうと思っていました。価格調整も、当日その場で現物を見られず3日間の会期後からしか買えないという立場を考え送料分程度のお値引きをするということなのだろうと思っていました。

さきにも反省したとおり「だろう」で留めずちゃんと確認するべきでした。あくまで「自分だったらこうする」のであって他人もだいたい同じようなものだろうなんて考えてはいけなかったのです。

 

私の作品は、2日目会場を出た段階で1つ残っておりましたが、それが2日目に売れたか3日目に値引きされたかはわかりませんし確認したくありません。それに自分の作品が値引きされていなければそれでいいというものではありません。

 

それにしても主催者さんもほかの作家さん方も口々におっしゃっている通り、価格に対する価値観は本当に幅広かったと思います。

私から見えて拾えたものだけでも、

「チャリティーだから」

1.正規価格より安く(たくさん買ってもらいたい

2.正規の価格で(本来の相場を崩さないように

3.正規の価格に色をつけて(支援額をより増やしたい

大きく分けて3種類、そして細かく分ければもっと多様な基準があったかと思います。

ちなみに私は2でした。

個の価格設定について何が間違っていてどれが正しいと言いたいわけではありません。

せめて企画段階でこの差に気が付いて、互いに相容れないならそれぞれ意見の近い同士でイベント開催すればもう少し平和だったかもしれませんね。

 

また今回に限ってはそれぞれの違う「ハンドメイド価格」「チャリティー価格」の位置づけがごちゃ混ぜになって論じられている感が否めず、

また「作家としてかくあるべき」という全く以て生産性のない意見の押し付け合いにまで発展している点についてはもはや本来の論旨を逸脱しており、

中には辟易するものも見えてまいりました。これもまたとても悲しく思っています。

 

 

さて最後になりますが、このイベントの本来の趣旨である純粋な「何かしたい」という気持ちだけは後悔したくないと思っております。

東日本のときは何もできませんでした。その不甲斐なさから今回初めて「チャリティーイベント」に参加することを決めました。

悲しむだけではなにも生み出せなかったことが、偽善や自己満足かもしれないという葛藤を超え、悲しい思いを何かの形で昇華したいと

一歩踏み出せたから物理的なものを生み出すことができたのだと、今はまだ信じたいです。

 

向上心がある限りは経験を積み、今まだ気づけていない点についてもきっと都度気付いて日々進化していけるはずですので

どうかのんびり見守っていただけたら幸いです。

 

 

2016.06.17 和丹